BODY WORK

MG-MIDGET/AH-SPRITE ボデーチューニング

ここではEURO NETWORKS HEAREYのボデーワークの内容を御紹介します。
ボデーモディファイの参考になれば幸いです。
スと

その1)フロントセクション

今回アルミの叩き出しにてフロントマスクASSYを
製作してみました。効率よくラジエターに風が当たる様
工夫しています。同時にオイルクーラー用の長穴加工
もしています。


ボデー全体も旧塗膜・パテ・シール類をすべて落とし
強度の必要な部分には補強を入れ、スポット増しを施し
ロールゲージも新たに新設しました。

フードパネル及び左右フロントフェンダーをFRP製にして
います。フェンダーの内側の余分な樹脂も出来る限り
削り落としています。これにより前後方向のロール軸は
かなり後方に移動し、左右方向のロールセンターも下が
ります。

インナーフレームのサスペンションマウントまでの
フレームは一番ストレスの加わる所ですので
写真のような補強フレームを追加しました。

これがインナーフレーム補強用のブラケットです。
簡単なこの字型のスチール製の物です。


溶接作業中ですが当然バルクヘッド側のフレーム
受け部にもそれ相当の補強が必要です。サスペンション
支持部ストレスをバルクヘッドに分散する目的です。

インナーフレームのフロアー側に三角形の穴が
開いていますがここの内側の溝を溶接補強することに
よりかなりの強度アップが期待出来ます。

バルクヘッド廻りのパネルにトラス加工をしました。
エンジンメンバーにタワーバーを追加しました。
この部分もかなりのストレスを抱えており
今まで何度と無くクラックが入っていたポイントです。
その2)フロアーセクション

フロアーにも補強の為のスチール角パイルが追加されて
います。この細いフレームがバルクヘッドを貫通し
エンジンルーム内のメンバーにまでつながっています。
同時にセンタートンネル部の強度も上げています。

フロアーパネルを下から見上げるとフロアー補強の為の
無数のリベットが確認出来ます。
エキゾーストマニホールドの逃げの加工があります。
その3)リアセクション

トランクフロアーには大きな入力は無いト判断し
大きな変更は有りません。

ロールゲージはフロアーに対して溶接で取り付けます。
このような簡単な形状でもオープンカーに対しては
相当に効くのでお薦めです。また、横方向のクラッシュ
にも効果絶大です。
その4)作業終了直前

ほぼ
完成したフレーム
その5)完成後のサーキットテスト

今回のフレームワークにより思った以上の効果を
確認出来ました。サスペンションの状況がリニアに
伝わってくれる為サスペンションセッティングが非常に
分かりやすくなり、今までと比べるとスプリングもスタビ
ライザーもやわらかな方向に変更することになりました。
これはタイヤを路面にすなおに追従させる為には大変
重要なことであり、今後のセッティングの方向製も
ハッキリしてきます。
また、高速コーナーでのフレームの捻れがなくなり
クリッピングに付きやすくなり、その後のハンドリングも
すなおになっています。
ストレートエンドのフルブレーキング時の不安感がまったく
無くなりました。10m奥に詰めても安定しています。

かなりの時間とコストはかかってしまいましたが
安心してレースを楽しむ為にも大変重要な作業でした。
今回のモデファイにより今後の進むべき方向が確認でき
大変よかったと思います。
イル漏やすく
TO

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