sprigetの最大の魅力は1に軽量ボデー、2に軽快なハンドリング、3に元気よく回るエンジン
その3つの魅力を支えているのがフロント及びリアサスペンション。
固すぎず柔らかすぎず尚且つ遊びの無いしなやかなサス作りが基本です。
その1) フロントサスペンションのモデファイ
先に問題になるのが標準仕様のレバーアームダンパー、
まずはダンパーオイルをチェック、専用のダンパーオイルも出てますが、
ここにかかる負担は想像以上に大きく、私の場合ギアオイルなど固めのオイルを進めています。
また、油圧バルブも強化品が出ており、これらを使い減衰力を高めます。
しかし、このタイプのレバーダンパーはオイル漏れを引き起こしやすく、
アッパーアームも同軸上で兼ねるため、前後方向のアライメント変化を起こしてしまい
ハンドリングに悪影響を及ぼす問題の多いパーツなのす。
この場合サスペンションコンバージョンキットを使い対応します。
数種類のコンバージョンキットが出ていますが、まずはショックアブソーバーを別体で追加し
アッパーアームの負担を少なくしてやる方法。
このコンバージョンキットに使っているショックアブソーバーには3種類有り
KONI製・SPAX製・AVO製それぞれ特徴は違い次の通り
KONI;通常のオイルダンパー、調整も出来ますが、一度外す必要あり、ソフト
SPAX;GASタイプなのでかなり固め、調整はダイヤル式、リアがはねるかも
AVO;KONIとSPAXの中間の硬さ、調整はダイヤル、アルミケースもあり
また、レバーダンパー本体を交換し、通常のダブルウィッシュボーンにするキットがあります。
FRONT LINE コンバージョンキット(ショックアブソーバー含む)

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FRONT LINE コンバージョンKIT
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TRACK SUPAX (アジャスタブル機構、バンプ及びリバウンド調整可能)を使用した
レース用ダンパー&サスペンション開発中です。
SUS304を使用しキングピン・アッパーアーム・ロアアーム・のフルピロボール仕様
トーイン・キャンバー・キャスターの任意設定が可能です。
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FULL RACE BASION |
その2) スプリングの選択
スプリングの標準は通常271lbf/in(3kg弱)のかなり軟らかな物が使われています。
スプリングの選択は好みにもよりますがスポーツ(峠道、ジムカーナ等以下スポーツ)
で340lbf、レースで400〜550lbfあたりが標準だと思います。
しかし硬すぎるとフレームへの負担が大きくなるので注意が必要!
最近は日本製のスプリングを使い始めました。
kg-m/TEINを使いますがやはり、レートの正確さ、品質の確かさでは抜きに出ています。
同時にアジャスタブルサスペンションキットを製作しました。
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スプリングのロアサポートに
アジャスタブル機構を
組み込んであり
ロアサポートの
取りつけ角度を
スプリングに対して
垂直に変更して有ります
アジャスタブルKIT |
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短時間で正確な車高の調整が可能になり、コーナーウェイト調整も可能になります。
コーナーウェイトを思いどうりに調整することで以下のメリットがあります。
ドライバーの体重を考慮に入れた各タイヤ荷重
ブレーキング時の姿勢安定化
コーナーリング時のアンダー・オーバーステア対策
また、設定に関してもスプリングレート及び、自由長が選択できるので
今後のセッティングに大いに役立ちます。
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大変見にくいのですが
自由長180・200・220
レート3.6kg〜14kg
30種類以上の中から
選べます。
(kg/mmカタログより)
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その3)リアサスペンションのモデファイ
フロントと同じくコンバージョンキットに変更します。リアのレバーアームダンパーは取り外し、
新たにテレスコピックダンパーを組み込みます。
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FRONT LINE リアコンバージョンキット |
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FULL RACE SPECK |
その4) リアスプリングの選択
リアスプリングも数種類の強化品が出ています。
一番一般的なのはUK・MOSSの物で
1964-1974 Chrome bumper models
rord use
loword by1"
Chrome bumper models race spring,loword by2"
1975 onword rubber model rord use loword
by1"
rubber bumper models race spring
loword
by2"
以上4種類より選択出来ます。
Sprigetの場合、
リアスプリングを征する者はSprigetを征すと言われるほど重要で勝つ難しいと言われます
リーフスプリングという昔からの板状のスプリングを使用しているためで、
選択の余地が狭く尚且つレート変更がしにくいのが原因と思われます。
特にSpriteMK1(カニ目)SpriteMK2及びMidgetMK1に使われている1/2ハーフスプリング
においては特に厄介で、1度バラバラにしてまた組替えると言う作業をしなければなりません。
1958-1964model race spring
以上でほぼサスペンションのモデファイは完了です
組み付け時に ポリウレタンブッシュKIT
ステンレスブレーキホースKIT
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ステンレスブレーキホースKIT
ポリウレタンブッシュKIT |
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にて強化してあげればベストでしょう
その5)グリスアップ
サスペンションには数ヶ所のグリスアップポイントが有ります。
ニップルよりグリスガンを使用し5.000km毎に行ってください。
レース車輌の場合は毎レース事か好ましく、つい忘れがちな作業です。
フロントのハブベアリングも重要な部分で時々がたつきを点検し
必要であればグリス入れ替えもしくは交換します。
この時のハブグリスはマイクロロン ハイテンプ
グリースがもっとも優れていて、
寿命が格段に延び安心です。
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Microlon higt temp grease |
その6)スタビライザー
スタビライザーも大変重要な意味を持ちます。
私の場合このセッティングのみで筑波のラップタイムを1秒近く短縮した経験を持ちます。
標準の物はやはり柔らかすぎコーナー中の荷重分散には役立たずのため通常強化品に変えます。
11/16" chrome bumper rord
3/4" chrome bumper competition
7/8" rubber bumper competition
以上3種類、これにシャーシ側の取りつけブラケットをソリッドタイプ(アルミブラケット)に変更します。
ソリッドタイプを使用することは硬くなるのと勘違いしないで下さい、
そのままの硬さで余分な遊びだけを取り除きます。
サスペンション側の取り付けもピロボールを使いソリッドタイプに変更すれば更に正確な効果を得ます。
ここで忘れてはいけないのがゴムブッシュと違い、頻繁なグリスアップが必要になります。
ピロボールはCRCで構いませんが、ブラケットは必ずグリスを使用してください。
リアに関してはrubber bumperモデルは標準の物で行けますが、
chrme bumperモデルには装備されていないので私は
Jan speed 製のMINIのリア用を改造します。
リアスタビライザーは細めの物を利用した方がよいと思います、
あまり効き過ぎるとアンダーが強くなる恐れがあり曲がらない車になってしまいます。
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