Rear-axle

MG-MIDGET/AH-SPRITE REAR-AXLEのチューニング及びメンテナンス

その1)リアアクスル(リアホーシングASSY)の弱点

 私たちは過去に幾度と無くアクスルトラブルを経験しました。
 たいていの不具合は走行不明に通じる物なので,日ごろのメインテナンスが重要です。
 1)ハブ周りからのオイルリーク
 スプリジェットはドライブシャフトの固定が独特であり,オイル止めにはゴム製のOリングを使用します
 
このオイルシールの不良よるオイルリークがほとんどで,
 これとパッキンを交換することで対処出来ます。
 放って置くとリアブレーキシューがオイルを吸い込み効かなくなります。
 2)ハブベアリング焼きつき
 デフオイルの規定量を満たしていないとハブベアリングにオイルが回らなくなり焼きつきます
 異音がする・振動が出るなどの症状がこれにあたります。
 純正のベアリングにこだわらず,国産品にて対処出来ますのでそのほうがベストです。
 3)ドライブシャフトの損傷
 このトラブルには2通り有り,デフ側のスプラインが飛ぶ,又は捻れてしまうパターン、
 もしくはハブ側の首の部分がねじ切れてしまうパターンの何れかで、
 どちらも走行不能にいたります。
 これはシャフトASSYの交換になるのですが、
 折れる車輌はまた何時か必ず折れてしまいます。
 この場合の対処として強化シャフトを紹介します。

 
EN24B STEEL HARF SHAFT

 捻れ剛性の高いEN24B STEELを使用し、またデフ側スプラインも強化型になっています。
 同じにシャフトハブ部分の首振りを押さえるハブキャリアを使用することをお勧めします。

DOBLE HAB BEARING KIT

 左右両側のシャフト軸受部のベアリングをダブルで受け止めるためシャフトトラブルを軽減します。
 
その2) ノンスリップデフの組み込み
 
 
コーナー立ち上がりでのトラクションを得るためにはLSDが不可欠です。
 2種類のLSDを用意しています。
 1)Limited slip diff plate type
 2)Limited slip diff torque sensing type

Limited slipdiff
plate type

 プレートタイプは通常日本でもよく使われるタイプで多板式クラッチを組み込んだ物
 効きは鋭く、OHも可能です。
 トルセンタイプはウォームギアが遠心力によりデフをロックするタイプで効きは甘目ですが
 消耗がほとんど無くランニングコストは安上がりです。

その3)デフのオーバーヒート

 通常のストリート仕様ならば問題は無いのですけど過酷なレースまた長時間の耐久レースなどでは
 デフオイルのオーバーヒートによりデフが焼きつくというトラブルか発生します。
 これはデフケース内のオイル量が1リットル強しか入らないためで、
 デフオイルポンプとオイルクーラーを追加し,ドライサンプ化するか,
 もしくはデフケース自体を加工しオイル量を確保できる様に改造します。
 ノーマルのデフ内に規定値より多いオイルを入れてしまうのは間違いで、
 サイドでのオイル漏れの原因になリますので控えてください。。

その4)メンテナンス

 オイル管理だけです。鉱物系の硬めのオイルを推奨します。
 サイドハブからのオイルリークはまめに点検してください。
 
 
イル漏やすく
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