BRAKE

MG-MIDGET/AH-SPRITE BRAKEチューニング及びメンテナンス

SPRIJETはノーマルであっても整備さえ行き届いていればよく効きます。
事実、当社のHeareyは筑波サーキットにて1分10秒を
切り始めた頃までは
まったくノーマルの状態で仲間に驚かれていたほどです。
(ブレーキパッドだけは前後PRPJECTμでしたが)

その1) フロントブレーキ(ドラム)のモデファイ

 SPRITE MK1にはドラムブレーキが標準装備です。
 しかし,現代の道路事情を考えるといささか物足りないし、危険も伴います。
 後のSPRIGETのディスクブレーキシステムがそのまま流用出来ますので
 これを使わない手はありません。
 しかし、ディスク板とキャリパーをそのまま使うわけには行かないので
 ハブごとの移植となります。費用は20万弱かかりますが非常に安心ですので超お薦めです!。

その2) フロントブレーキ(ディスク)のモデファイ

 SPRIGETのディスクブレーキは先ほど述べた様に良く効きトラブルも少ない優れた物です。
 ブレーキパッドははPRPJECTμのN1タイプがベストだと思います。初期制動が低温から抜群で
 街乗りからサーキットまでカバーでき、持ちも十分なのでお勧めしています。

 アップグレードをお望みであれば数種類のKITが用意されています。

 9INCH DISK CONVERSION KIT
 ブレーキフィールがダイレクトで強烈なストッピングパワーがえられます。
 ボルトオンで取りつけ可能なので2時間ほどの作業にて完成します。
 KIT内にはディスク板・キャリパー・パッド・アダプターハブ・フィッティングKITが含まれています。

 KAD4POT BRAKR CALIPER
 MINIのパーツで有名なKAD製のアルミキャリパーです。

 AP RACING 4POT RACING CALIPER CPシリーズ
 言わずと知れたAP RACING製アルミ4POTキャリパーです。
 F3用に作られた物でキャリパーの強度不足による開きがまったく無く、対フェード性に
 優れており、ペダルタッチが最高の逸品です。1シーズンノーメンテで楽勝ですので気に入っています。
 しかし、それなりのサスペンションモデファイが必要であり、コスト的にはかなり問題があるでしょう・・・。
 でも最高です!!
AP racing
 

その3)リアブレーキ(ドラム)のメンテナンス

 
リアブレーキのホイールシリンダーのオイル漏れは如何しようもありません。
 しかし,これをほおって置くとドラム内にブレーキオイルが回ってしまい,重大な事故に
 つながる恐れがあるので常時点検は必要です。またブレーキマスター側のオイル量を
 確認するのはもちろんですが、減っていないからと安心しているとホイールシリンダーの
 インナーピストンが飛び出てしまい、突然まったく効かなくなる事もあるので、時々ドラムカバー
 を外し、実際にオイル漏れがないか、ホイールシリンダーの状況はどうかの確認をして下さい。
 まめにカップキットを交換し、サイドブレーキの調整をしておけば安心です。錆びてしまった
 ホイールシリンダーは初期であればホーニング可能ですが新品に交換を強くお勧めします。
 新品のホイールシリンダーも一度ばらしてシリコングリスで組み直しが必要です。
 ブレーキシューを組み付ける時には動きやすくする為に稼動部にグリスを塗っておくといいでしょう。
 
その4)リアブレーキのモデファイ

 
リアのドラムブレーキを簡単にディスクブレーキに交換するKITを製作しました。
 国産のパーツを流用しているのであとのメンテも問題なく、サイドブレーキも取りつけ可能です。
 
 EURO SPEED DISK CONVERSION KIT

その5)ブレーキマスター
 SPRITE MK1のクラッチ共通タイプは、かなりメンテナンスが大変でなによりも心配です。
 大変な割にすぐにオイルもれを起こすので当方はSPRIGETのタイプに交換します。
 マスターのブラケットごとの交換ですが、対費用効果は充分ですのでお薦めです。
 MK1以降のマスターの場合、最近リリースされたサブタンクがプラスチック製の物がいい様です。

その6)前後ブレーキバランス
 前後のブレーキシステムを著しく変更することにより当初の設計通りのバランスが崩れ、フロント及び
 リアがブレーキロックしてしまうとか、効きが甘くなってしまう為、ブレーキオイルの前後配分を変更しな
 ければなりませんそこで必要になるのがブレーキバランサーです。大まかに二取りの方法があり
 簡単なのはリアブレーキのみを制御する方法で、これはプロポーションバルブと言われ、ブレーキ配管
 の途中に可変バルブを儲け、リアに配分されるブレーキオイル量を制御しています。あくまでもリアの
 みの制御ですのでサイドブレーキの無い車輛に暫定的に使用することもあります。もう一報の方法は
 ブレーキマスターをツインにし、前ブレーキ用と後ろブレーキ用に分け、そのマスター自体のブレーキ圧
 をコントロールするシステムです。これはマスターのロッドにバランスバーを設け、それぞれのマスターに
 掛かる踏力の支点を移動させコントロールしています。このタイプに更にアジャスタブル機能を加えれば
 ドライバー自身が走行中に任意にバランス調整が出来、状況が変わってくる場合でも安定したブレーキ
 ングが可能です。

 当方ではTILTONのシリンダーを使用しています。
FULL RACE SPEC
その7)ブレーキホース
 ブレーキホースのゴムは常時、熱と引っ張る力と押す力により酷使されている為どうしても疲労しやすく
 注意か必要です。この場合ブレーキホースをステンメッシュタイプに変更することが一番手軽な方法
 でしょう。同時にディスク板の発熱からのパーコレーションを防止することが可能ですしブレーキレスポンス
 も向上します

 
その8)ブレーキオイル
 ブレーキオイルの種類にシリコン系とグリコール系が有りますが、SPRIGETの場合はグリコール系を使用
 します。一般的にはDOT4で充分で、レースにはDOT5を使用します。しかし、DOT5はDOT4に比べ
 水分を含みやすい為劣化しやすく、レース毎の交換が必要です。

その9)ブレーキングテクニック

 ブレーキは決して無理やり踏んではいけません。正しいブレーキングはうまく利用することにより、
 ブレーキ終了後のコーナーリングに重要な役割を果たす為です。また、微妙なペダルワークが出来る様に
 ペダル類のグリスアップも御忘れなく!!
 
スプリジェット リアデイスクブレーキコンバージョンKIT

 
イル漏れ
やすく
TO

SPRIGET TUNING TOP

TUNING TOP

TOP